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白い木目

お知らせ

コンタクトレンズのフィッティングとは

  • 執筆者の写真: 優 今野
    優 今野
  • 6月28日
  • 読了時間: 3分

コンタクトレンズを使用している方

今はワンデーや2週間タイプの

ソフトコンタクトレンズを

使用している方が

多いと思いますが


ソフトコンタクトレンズは

黒目(角膜といいます)よりも

一回り大きく

角膜をスッポリと覆ってしまいますので

どうしても角膜に行く

酸素の量が減ってしまう

おそれがあります。


角膜に行く酸素の量が減りますと

角膜が充分な呼吸ができなくなって

しまいます。


身体の細胞は常に呼吸をしています。


そのために酸素が必要なのですが

通常は血液に運ばれて

酸素が届けられます。


しかし角膜はレンズの欲割をしていますので

角膜には血管がありません。


角膜はその透明性を維持するために

血液からではなく

涙から酸素を受け取っています。


ソフトコンタクトレンズを

していますと

涙から角膜に届く酸素の量が

減ってしまいますので

多くの工夫がなされています。


一つはコンタクトレンズの素材です。

涙に含まれている酸素が

コンタクトレンズを通して

角膜に届くように

酸素透過性の高いレンズが

開発されているのです。


二つ目はコンタクトレンズと

角膜の接し方です。

コンタクトレンズが

角膜の上で全く動かなければ

コンタクトレンズの縁から

角膜に回っていく涙がないために

角膜に酸素が届きにくく

なってしまうからです。


このコンタクトレンズと

角膜の接し方のことを

フィッティングと

呼んでいます。


フィッティングを左右するのは

その人ごとに異なる

角膜のカーブの度合い


またその人ごとに微妙に異なる

角膜の大きさ


そしてコンタクトレンズ

自体のカーブと


コンタクトレンズ

自体のサイズです。


つまりはコンタクトレンズの

カーブとサイズ

そしてその人の角膜の

カーブとサイズ

それらがしっかりと

適合していませんと

角膜に行く酸素の量が

減ってしまうことになります。


コンタクトレンズは

長く使うものですから

酸素が充分に行き渡らない状態で

コンタクトレンズを

使い続けますと

角膜に酸素不足による

障害が起きて来ます。


以前のコンタクトレンズは

そのカーブを

細かく指定して

処方していましたが

現在のいわいる使い捨てレンズは

レンズのカーブが

一つか二つです。


以前のコンタクトレンズが

オーダーメードのスーツ

だったとしますと


現在の使い捨てレンズは

吊るしのスーツ

ということになります。


そしてなによりも大切なのは

コンタクトレンズの

フィッティングを

眼科専門医が確認すること

なんです。


コンタクトレンズをつけた状態で

細隙灯顕微鏡検査を行い

レンズが充分に

角膜の上で動く余裕があって

とはいっても

動きすぎることがないことを

診察してもらうことです。


コンタクトレンズを使用している方

これから使おうと思っている方

眼科専門医の診察を

しっかりと受けて

目の健康を守りましょうね。

 
 
 

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