コンタクトレンズ検診に
通院されている方々が
多くいらっしゃいます。
コンタクトレンズは
眼鏡をかけなくても
よく見えるようになる
本当にスグレモノです。
私も19歳の時から
コンタクトレンズを
愛用していますので
もう40年以上のつきあいに
なります。
コンタクトレンズは
とっても便利なスグレモノ
なのですが
黒目(角膜といいます)に
とっては
やはり少なからずの負担を
かけてしまうことになります。
黒目の角膜は
レンズの役割をしていますので
透明でなければなりません。
透明でいるために
角膜には本来血管がありません。
身体の組織は
酸素ををもらって呼吸しています。
通常は血液から
その酸素をもらっているのですが
角膜は
涙から酸素をもらって
呼吸しています。
涙から酸素をもらう角膜に
コンタクトレンズは
直接乗っかりますので
角膜に行く涙からの酸素が
どうしても少なくなってしまう
怖れがあるのです。
コンタクトレンズに
ハードレンズと
ソフトレンズが
あることは
ご存知かと思いますが
ハートとソフトでは
角膜に届く
酸素の量に差があります。
ハードレンズは
角膜のサイズより小さく
角膜の上にある
涙の膜の上に
浮かぶ感じで
角膜に乗っかってします。
一方ソフトレンズは
角膜のサイズより
一回り大きく
角膜全体を覆うように
角膜に乗っかっています。
ですので
ハードレンズの方が
角膜に届く
酸素の量が多いことになります。
ソフトレンズは
レンズを通して
涙からの酸素が
角膜にいくために
どうしても
角膜に届く酸素の量が
少なくなってしまいます。
では角膜に十分な酸素がいかないと
どうなってしまうのでしょうか。
角膜にとっては酸素は
栄養ですので
酸素が少ない状態は
栄養不足の状態と
考えることができます。
栄養不足になるとどうなるか…
栄養不足になると
身体だったら
元気がなくなって
やる気がなくなって
動くのが嫌になって
考えるのも嫌になって
体重が減って
足腰が弱くなって
動けなくなって
という感じで
考えただけでも怖いですね。
角膜にとっての栄養である
酸素が不足した状態が続くと
角膜の表面に傷がついて
傷がつくと微生物に感染しやすくなる
感染してしまうと角膜が白く濁る
角膜に本来ないはずの血管
(新生血管)が入ってくる
血管が入ってくると角膜が白く濁る
角膜の内皮細胞が減ってしまう
極端に内皮細胞が減ってしまうと
角膜からの水のくみ出しが悪くなる
くみ出しが悪いと角膜が腫れてしまう
角膜が腫れると白く濁る
とこちらも
考えただけでも怖いですね。
そうならないようにするためには
角膜に十分な酸素を
行き渡らせることです。
特に酸素が不足しがちな
ソフトレンズを使用している方は
つけている時間が長過ぎないように
お家に帰ったら
手洗い
うがい
レンズを外す
です。
おうちの中では
眼鏡をかける生活をしましょう。
お家に帰ったら
手洗い
うがい
レンズを外す
です。
大事なことなので2回いいました。
当クリニックでは
コンタクトレンズの定期検診に
通院されている方の
角膜内皮細胞検査を
年に一回行っています。
内皮細胞が減って来ていないか
定期的に検査をしています。
コンタクトレンズで
角膜に負担がかかっていないか
心配な方は
眼科を受診なさってください。
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