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白い木目

お知らせ

目の愛護デー

  • 執筆者の写真: 優 今野
    優 今野
  • 10月10日
  • 読了時間: 6分

目の愛護デーに際しまして、眼科学校医を担当している高校の生徒に文章を書きましたので、共有します。


10月10日は何の日かご存知でしょうか。「目の愛護デー」なんですよ。毎日、何気なく使っている目ですけれども、例えば目が痛くなったり、目がかゆくなったり、見えにくくなったりとか、不都合が出て来て初めて、目の有難さを痛感することになると思います。目は毎日、使っていますが、使ったから悪くなるというものではありませんが、目に負担をかけないように気をつけることが、大切だと思います。毎日、色んな情報を何気なく取り入れてくれている大切な目を、年をとってもずっと使っていられるように、高校生の今から、目の大切さを気にかけてあげてください。


現代の生活は、とても便利になった反面、目に負担をかけやすくなっているように思います。学校生活でもコンピュータやタブレット、スマートフォンなどを見て、勉強する時間が増えていると思います。また、眼鏡の替わりにコンタクトレンズを使っている生徒さんも多いのではないかと思います。また今年の夏は猛暑でしたが、毎日エアコンをつけて暑さをしのいでいたことと思います。このような、生活環境が知らず知らずのうちに目に負担をかけているとしたら、ちょっとご自分の目が大丈夫か心配になりますよね。


まず最初に皆さんにお願いしたいことは、きちんと見える状態で日常を過ごして欲しいということです。眼科学校検診で視力検査を行いましたが、その結果「視力が下がっているので眼科を受診してください」という用紙を受け取った生徒さんは、眼科を受診しましたか?見えにくいまま、日常生活を続けていますと、目が頑張ってピント合わせをしようとして、さらに近視が進行したり、目に負担をかけることによって疲れやすかったりしてしまうことになります。ぜひお近くの眼科を受診して、必要であれば目にしっかり合った眼鏡を掛けて欲しいと思います。長い目で見ると、そのことが目に負担をかけないよい方法と言えます。


また、コンタクトレンズを使っている生徒さんは、定期的に眼科を受診して、コンタクトレンズが目の負担になっていないかを検査してもらってください。高校生の時期はまだ身長が伸びていると思いますが、近視も進んでしまう時期です。度数が合っているか、黒目(角膜といいます)に充分な酸素が届いているか、角膜に傷はついていないかなど、しっかりと定期検診を受けて下さい。コンタクトレンズは目に障害を起こしてしまう危険性のある医療機器ですので、定期検診を受けながら使って欲しいと思います。また、コンタクトレンズだけで生活している生徒さんはいませんか。コンタクトレンズは角膜に直接のせて使うものですから、角膜に充分な酸素が行き渡りにくくなってしまい、それが角膜に障害を引き起こす原因となりえます。コンタクトレンズはとても便利なものですが、便利なコンタクトレンズで目を傷つけないように、お家に帰ったら必ず、しっかり合っている眼鏡に掛けかえましょう。起きている間にコンタクトレンズをはずして、角膜に酸素がいきとどくような性格を心がけましょう。ワンデーコンタクトレンズははずしたら、必ず捨ててください。2週間の定期交換型のコンタクトレンズは、はずしたらしっかりと擦り洗いをして欲しいと思います。コンタクトレンズで目にトラブルを起こさないために、正しい使い方を再確認して目を大切にしてください。コンタクトレンズを使っていますと、角膜に酸素が充分に行き渡らないと、角膜の細胞(角膜内皮細胞といいます)が減ってしまいます。角膜内皮細胞は角膜の透明性を維持するための重要な役割を担っています。その角膜内皮細胞がコンタクトレンズの正しくない使用によって、減ってしまうことが分かっています。高校生の今、コンタクトレンズを正しく使っていないと、年をとっていくうちに、角膜が白く濁ってしまって、コンタクトレンズを付けても眼鏡をかけても視力でなくなってしまう怖れがあるのです。年をとってから「高校生の時から、きちんとコンタクトレンズを使っていれば良かった…」と後悔しないように、今の自分が将来の自分を作ることを自覚しましょう。


ドライアイって聞いたことがありますか?ドライアイは、現代社会では誰もがなってしまう怖れがあります。もちろん年をとってくると涙の分泌量が減って来ますので、ドライアイの患者さんも増えて来ますが、生活習慣の影響か、若い方にも増えて来ていますので、高校生の皆さんにも無関係ではないと思います。ドライアイという名前から、「私、目は乾いてないし」「泣いたり、笑ったりすると、涙いっぱい出るし」と無関係のように思っているかもしれませんが、涙が出ていてもドライアイの人もいるのです。そこで、ますドライアイセルフチェックをしてみましょう。


□目が疲れる

□目が重たい感じがする

□目がゴロゴロする

□目が乾いた感じがする

□目に不快感がある

□目がヒリヒリ痛い

□目が赤くなりやすい

□目がかゆい

□朝、目が開けにくい

□光をまぶしく感じやすい

□白っぽい目ヤニがでる

□なんとなく見えづらい

□時々かすんで見える

□最近少し視力が低下したようだ


どうでしょうか。チェック項目が5つ以上ならドライアイの可能性があります。もちろん他の病気で出てくる症状もありますので、チェック項目があった人は、お近くの眼科を受診してみてください。


現代社会の性格習慣がドライアイを引き起こしてる可能性があります。ドライアイを悪化させる「3つのコン」が知られています。「3つのコン」とは、「コンピュータ」「コンタクトレンズ」「エアコン」の3つです。この「3つのコン」は高校生の皆さんもよく接しているものではないでしょうか。


コンピュータ画面、タブレット、スマホなど、画面を見ている時には、瞬きの回数が減ってしまうことが分かっています。ジッと見つめることで、角膜の表面の涙の膜が保たれにくくなってしまいます。画面を見る時には、意識的に瞬きの回数を増やすように気を付けてください。また、コンピュータの画面は視線が下向きになるように設置できると有効と考えられています。


2番目のコンタクトレンズは、使っている人はお分かりだと思いますが、初めてコンタクトレンズを入れた時は涙がいっぱい出ましたよね。それが使っているうちに、涙は出なくなります。これは体の中で一番敏感な角膜の知覚が鈍くなってしまうからです。そしてさらにコンタクトレンズはそれ自体が涙を吸収してしまいます。そのために、涙の量自体が少なくなって、角膜に行く涙からの酸素も減ってしまうのです。対策は、コンタクトレンズを使う時間を短くすることです。お家に帰ったらすぐにコンタクトレンズを外して眼鏡をかけましょう。


3番目のエアコンは、空気を乾燥させてしまいますので、直接目に風が当たらないように工夫して欲しいと思います。エアコンと同じように、これからの季節の北海道ではストーブをつけることになりますが、やはり空気が乾燥してしまいますので、加湿器を使うなど温度管理とともに湿度管理もお願いします。


「3つのコン」の対策もしながら、ドライアイが気になる人は、ドライアイの治療用の点眼がお勧めです。お近くの眼科を受診して相談してみてください。


「目の愛護デー」は毎年、10月10日です。普段何気なく酷使しているあなたの目を、いたわって欲しいと思います。一生、よく見える生活を続けるために、高校生の今から目の重要性を再認識する日にして欲しいと思います。

 
 
 

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